やまとごころ

小豆屋とは

浜本陣 小豆屋とは

 幕末、浜本陣には、西国大名と個々に結びつき、諸藩の米をはじめとする産物の販売や藩の用達を引き受けていた問屋業者が多くおり、海路移動する関係大名の参勤交代にあたり、宿泊や休息に提供しました。
 薩摩藩の小豆屋の他、福岡・松江・秋月・山口・宇和島・津などの藩が利用した繪屋、佐賀藩の肥前屋、松山藩の網屋佐左衛門、久留米・府内藩の壺屋、岡山・高松藩の網屋新九郎、杵築・延岡藩の網屋左右衛門、臼杵藩の網屋三太夫、熊本藩の網屋惣兵衛の九軒がありました。
 小豆屋は、 畠山助右衛門が経営していた。西郷隆盛(吉之助)や五代友厚も小豆屋を常宿としており、慶応2年12月7日には、西郷隆盛は、イギリス公使館員アーネスト・サトウと会談し、開国の密議が行われ、その後も度々、会談された場所として知られています。
 慶応4年 1月 12日 (西暦1868年2月5日 )にも、アーネスト・サトウが小豆屋を訪れ、吉井幸輔、寺島陶蔵らと会い、鳥羽伏見の戦い以降の日本のあり方について協議されました。
 浜本陣小豆屋は、こうした幕末の志士達が集まり、新しい時代について語り合った場所であり、150年の年月をへた今、再び、時代を担う志士達が集まり、夢を語り、時代を牽引していくべく拠点となればと考えています。